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上記の問題点を解決しつつ、次の開発方針で調査研究することとした。
?溶剤
油処理剤の油への浸透性の向上、混合油の粘度低下は、両親媒性溶剤だけをべースにした複合製剤では難しい。そこで、両親媒性溶剤と油性溶剤を組み合わせることとする。
?界面活性剤
溶剤を両親媒性溶剤と油性溶剤の複合とした場合、界面活性剤のHLBを変えることとする。
?試験方法
基本的にはMDPC法で乳化性能を調査することとする。
(2)航空機散布用油処理剤の試作の経緯
航空機散布用油処理剤の試作は、平成7年度及び平成8年度に、次の調査研究を行った。
単品の界面活性剤3種と単品の両親媒性溶剤40種とを種々組み合わせてのスクリーニングと単品の界面活性剤3種と複合した両親媒性溶剤15種とを種々組み合わせてスクリーニングを行った。
その結果、有望な3ケースをスクリーニングすることができた。この3ケースの試作油処理剤をS−3、S−4、S−5と呼称することとした(平成7年度中間報告書参照)。
さらに、複合した界面活性剤と複合した両親媒性溶剤14種を種々組み合わせてスクリーニングを行った。
その結果、有望な7ケースをスクリーニングすることができた。この7ケースの試作油処理剤をJ−1、J−2、J−3、J−4、J−5、J−6、J−7と呼称することとした(平成8年度)。
以上が、航空機散布用油処理剤の試作の経緯であるが、これらの試作油処理剤を評価する要求性能について、次の調査研究を行った。
・航空機散布用油処理剤の試験方法の文献調査
・航空機散布用油処理剤の乳化性能試験方法の検討(平成7年度)

 

 

 

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